紀元前2000年に最古の記録がある占星術。それは、天体の観察に始まりました。
人々は、「宇宙は反復的な運動をする。そして、天体の配置と世の中の出来事に関連がある」ことを発見したのです
やがて、それが学問となり、天動説が定説になるまでは、占星学が天文学でした。
宇宙の反復的な運動は、季節と連動します。それは、暦に発展していくのです。
宇宙の反復的な運動は、人の思想と連動します。それは、占術として発展していくのです。
ホロスコープとは
ホロスコープは、ある日時、場所から見た天体の図です。
中心が地球。
その周りに太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星、
天王星、海王星、冥王星が黄道12星座のどの位置に
いるかを示したものです。
西洋占星術では、この天体の位置、天体同士の配置角度
などを複合的に解読していきます。
そして、解読したデータを元に、データが意味する内容を
解釈していきます。
データが意味する内容は、象徴的なものです。
しかし、長い年月をかけて先人たちが、象徴的な意味を
より具体的に記録してくれています。
言わば、太古の昔からあるビックデータなのです。
天体と星座の記号
天体と星座の記号の意味はこのようになっています。
各天体は、それぞれ対応する星座があります。
また、天体は、太陽公転スピードの違いから、
地球から見ると逆行しているように見える時期があります。
どうですか?結構逆行している時期って多くありませんか?
「逆行期間はなるべく気をつけて、大人しくしている」
という方がいらっしゃいます。
逆行は、順行→逆行、逆行→順行する数日間は、天体が止まって見える為、
天体のネガティブなエネルギーの影響を受けやすいです。
しかし、順行、逆行が安定運行になったら、そのようなことはありません。
西洋占星術で使う主なホロスコープの紹介
上の図は出生図、下の図は3重円といいます。
星読みは、この2つの図を使って解読する場合が多いのです。
これらの構成を簡単に説明します。
出生図
3重円では一番内側の円を出生図(ネイタルチャート)といいます。
上の図(出生図)と同じものです。
これは、生まれた日時、生まれた場所から見た天体の図です。
肺呼吸した瞬間、すなわち、「おぎゃー!」と産声を上げた瞬間が、正確な時間とされています。
出生図には、その人が生まれ持った資質や基本的な生き方の傾向が表れています。
生まれた日時、場所は偶然ではありません。
資質や生き方を設計(デザイン )し、その出生図になるように、この世に誕生すると考えるのです。
プログレス図(進行図)
真ん中の図はプログレス図(進行図)です。
生まれた瞬間の出生図をスタートとして、出生図の天体が進行していってる状態の図です。
これは、時間の流れで進行した状態ではなく、占星学的に計算した進行スピードで割り出します。
占星学的に計算した進行スピードとは、人生の歩みという概念です。
生まれたての赤ちゃんが、時を重ねるごとに成長している状態が、プログレス図に表れています。
トランジット図
一番外周は、トランジット図です。
これは、その時間に実際に見えている天体の配置図です。
3つの組合せで、星を読む
・生まれた時の資質や生き方の傾向(出生図)
・人生の歩みによって成長する過程(進行図)
・社会の動きや、時代の傾向といった外部からの影響(トランジット図)
この3つの組合せで、人生の流れを紐解いていきます。